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  • 2025-05-06
    著者:山本建築
    注文住宅のライフライン手続き完全ガイド!家づくりで失敗しない注意点と対策

    注文住宅のライフライン整備、何から始めればいいのか分からず不安ではありませんか?

    電気、ガス、水道、インターネット…。新築一戸建ての引渡しを目前に控えたタイミングで、こうしたライフライン手続きが「まだ完了していなかった」と慌てるケースは後を絶ちません。特に都市部ではインフラの引き込みや工事が混雑しやすく、ガス開栓の立ち合い予約を逃すと、最短でも数日生活が不便になることも。引越しの1か月前から逆算して準備を始めないと、新居のスタートに大きな支障が出かねません。

    例えば、実際にあった事例では「電気契約の名義ミス」により、開通が拒否され再申請に1週間以上かかったケースも。住まいの快適性や安全性を守るためには、ライフラインの契約と工事手続きが極めて重要なのです。

    このページでは、注文住宅におけるライフライン整備の全体像と、忘れがちな手続きのチェックポイントを網羅的に解説します。

    入居後に後悔しないために、今のうちに「何が必要で、いつまでに動くべきか」を明確にしておきましょう。最後まで読むと、あなたの理想の家づくりを支える“本当に必要な”ライフライン整備術が手に入ります。

    注文住宅とリフォームで理想の住まいを実現 – 山本建築

    山本建築は、リフォームやリノベーション、注文住宅を手掛ける建築会社です。お客様一人ひとりの理想を実現するため、デザイン性と機能性を兼ね備えた住まいづくりをご提案いたします。リフォームでは、住まいの快適さを高めるための細やかな対応を心掛け、注文住宅では、細部にまでこだわったオーダーメイドの家をご提供します。長年の経験と実績を活かし、お客様の大切な住まいを心を込めて作り上げます。住まいに関するご相談はお気軽にお問い合わせください。

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    住所 〒865-0072熊本県玉名市横島町横島2094-1
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    注文住宅のライフラインとは?意味と定義から正しく理解する

    ライフラインの定義と対象インフラを正しく理解する

    注文住宅を建てる際、多くの人が間取りや設備には強く関心を持ちますが、「ライフライン」への理解が浅いまま進めてしまうことがあります。ライフラインとは、日常生活を支える基礎的なインフラのことを指します。具体的には、電気、ガス、水道、通信(インターネット・電話回線)がこれに該当します。これらは住まいにおける「見えないインフラ」であり、生活の質に直結する極めて重要な要素です。

    例えば、電気は照明や冷暖房、調理家電や給湯機器に必須です。ガスはお風呂やキッチン、場合によっては暖房器具の熱源にもなります。水道は生活用水の供給だけでなく、災害時の衛生管理にも影響します。通信回線はリモートワークの定着やスマートホーム化の進行とともに、現代生活に不可欠な基盤となっています。

    下記は主要ライフラインの機能と重要度をまとめた一覧です。

    ライフライン 主な用途 重要度 備考(新築時の注意点)
    電気 照明・冷暖房・家電・給湯・IHなど 非常に高い 契約アンペア数や電力会社選定が必要
    ガス 給湯・調理・暖房(都市ガスまたはプロパン) 高い 都市ガス未対応エリアではプロパン契約が必要
    水道 生活用水全般(飲用・衛生・調理) 非常に高い 引き込み工事やメーター設置の確認が必須
    通信インフラ インターネット・電話・テレビ 高い 回線種別(光/CATV)と申込み時期に注意

    このように、ライフラインはすべてが連携し、生活基盤として機能するため、どれか1つでも不備があれば生活に支障をきたします。

    注文住宅でのライフライン整備が特に重要な理由

    建売住宅やマンションと異なり、注文住宅では「土地の選定から建物設計・インフラ整備まで」施主主導で進める場合が多いため、ライフラインの整備が後回しにされがちです。しかし、その一つ一つの確認と準備を怠ると、引き渡し時に「電気が使えない」「水道が開通していない」といった致命的なトラブルに直結します。

    さらに土地の条件によっては、ライフラインが整備されていない「敷地内引き込み工事」が必要になることもあり、思わぬ追加費用や工期延長のリスクも存在します。また、工務店やハウスメーカーが対応してくれる部分と、施主自身が動かなければならない部分の線引きも重要です。例えば、ハウスメーカーによっては電気とガスの申し込みは代行してくれるものの、通信インフラまでは対応していないケースも珍しくありません。

    地域によって都市ガスとプロパンガスの選択肢が異なるため、希望する給湯・調理設備が使えないという事態もあります。事前に自治体や不動産業者に「上下水道・ガス・電柱・回線整備状況」などを確認し、建築会社と情報を共有することが、計画的な家づくりにつながります。

    ライフラインの整備は事前計画が全ての鍵

    新築の引き渡し後にライフライン整備を開始してしまうと、最短でも数日、長ければ数週間の生活インフラの空白期間が発生することになります。電気・ガス・水道のうち、ガスは開栓時に立ち合いが必要であることが多く、日程調整にも時間がかかります。通信インフラも、特に光回線は工事予約が殺到しやすく、1〜2ヶ月待ちになる地域も存在します。

    そのため、ライフライン整備のスケジュールは以下のように逆算することが推奨されます。

    1. 建物完成予定の約2ヶ月前:通信回線の申し込み(光・CATV・5G固定など)
    2. 完成1ヶ月前:電気・ガス・水道の使用開始手続き、開栓・開通立ち合い日の予約
    3. 引き渡し直前:最終確認とトラブル回避用チェックリストで総点検

    ライフラインを軽視してしまうと、快適な新生活のスタートが大きく狂ってしまいます。だからこそ、インフラに関する理解と計画は、家づくりの「隠れた重要工程」であり、住宅ローンの手続きや建築プランと同じくらいの熱量をもって取り組むべきなのです。建築業者まかせではなく、施主自身も基本的な仕組みと手順を理解することで、より安心・安全な住まいの完成へとつながっていきます。

    新築入居前後に必要なライフライン手続き

    入居前の手続きスケジュールと準備項目

    新築の注文住宅を計画している方にとって、建物の完成だけでなく、その住まいに「安心して暮らせる状態を整える」ための準備が必要です。特に生活に不可欠な電気・水道・ガス・インターネットといったライフラインは、事前の準備と時期の把握が成否を分けます。ここでは、引き渡し前のインフラ手続きをいつ、何を、どのように行うかを時系列に沿って詳しく解説します。

    まず最初に押さえるべきは、建物完成と入居希望日の「約2〜3カ月前」から準備を開始する必要があるという点です。これは、ライフラインによっては申し込みから開通まで1カ月以上かかるケースがあるためです。以下に、主要インフラごとに必要な申し込み時期と準備内容をまとめました。

    申請時期と準備項目一覧(参考タイムライン)

    時期(目安) 対象インフラ 手続き内容 注意点
    完成2〜3カ月前 インターネット 回線種別選定、工事申し込み 混雑期は工事予約が1〜2カ月先になることも
    完成1〜1.5カ月前 水道 使用開始申請、名義登録 市区町村によっては立ち合いが必要な場合あり
    完成1カ月前 電気 契約会社決定、アンペア選定、申込完了 オール電化の場合は電力会社の確認が特に重要
    完成2〜3週間前 ガス 開栓立ち合い予約、契約会社選定 都市ガス/プロパンの違いで申し込み先が異なる
    完成1週間前〜当日まで すべて 全インフラの開通確認、最終チェック 契約書控え・連絡先を紙とスマホ両方に保管しておく

    上記の表からわかるように、ライフラインの契約手続きはバラバラに見えて、すべてが「入居に直結する作業」です。特に電気・水道は引き渡し当日から使用できる状態が求められるため、工務店やハウスメーカーと協力しながら、開通時期の調整を行う必要があります。

    また、通信インフラの準備は後回しにされがちですが、オンライン授業やテレワークが普及した現在では最重要項目の一つです。光回線の工事は建物構造によって対応可否や工期が異なり、マンションと違って戸建ては新設工事になるケースも多いため、早めの行動が求められます。

    共通して言えるのは、「連絡漏れ」や「契約ミス」が入居直後のトラブルを招きかねないということです。特に新築の場合はハウスメーカーとの契約範囲に注意し、自分が行うべき手続きと会社が代行してくれる範囲を事前に把握しておくことが大切です。下記は施主とハウスメーカーの役割分担の一般例です。

    手続き項目 施主が行うケースが多い ハウスメーカーが代行するケース 備考
    電気契約 施主希望の電力会社によって異なる場合あり
    水道申請 × 基本的に各自治体の水道局に個人申請
    ガス開栓 工事と立ち合い日時調整は建築会社主導も多い
    通信回線申込 × 希望の回線会社やサービス内容により施主管理が基本

    上記のような役割分担が曖昧なまま進めてしまうと、「てっきりやってくれていると思っていた」というすれ違いが発生し、結果として入居日に何も使えないという事態にもなりかねません。特に電気・ガス・水道の開通スケジュールを整理し、日程を逆算して申し込み・連絡を完了させておくことで、余裕ある引き渡しを実現することができます。

    引き渡し当日に必要なことと起こりうるトラブル

    注文住宅の引き渡し当日は、これまでの家づくりの集大成となる重要なタイミングです。鍵の受け渡しが完了すれば、いよいよ新生活のスタートとなりますが、このタイミングでライフラインに関するトラブルが発生すると、喜びも一転してストレスに変わります。引き渡し当日に想定される具体的なトラブルと、その予防策を詳しく解説します。

    代表的なトラブル事例

    1. 電気が通っていない(契約ミス、開通申請忘れ)
    2. 水道が出ない(使用開始届未提出)
    3. ガス開栓に立ち合いが必要だったが、日程を調整していなかった
    4. インターネット工事が間に合っておらず、通信環境がゼロ
    5. 契約名義が旧住所のまま、住所変更未手続き

    これらのトラブルは、すべて「手続きのタイミング」と「連絡の抜け漏れ」に起因します。とくにガスの開栓には作業員の立ち合いが必要で、立ち合い時間が限られているため、日程の調整を怠ると再予約になり数日ガスが使えないこともあります。

    さらに、電気契約に関しても「オール電化住宅」にした場合には深夜電力のプラン選択やスマートメーターの設置有無によって開通に時間がかかるケースがあります。また、通信に関しては「工事遅延」が非常に多く、エリアによっては繁忙期(引越しシーズン)の工事予約がすでに埋まっていることもあります。

    以下は、引き渡し当日に必要な準備物とチェックポイントの一覧です。

    入居当日チェックリスト(最低限必要な項目)

    • 電気契約完了済みか(通電確認済み)
    • 水道使用開始届を出しているか(開栓確認済み)
    • ガス開栓の立ち合い日時は決定済みか
    • 通信インフラの工事は終了しているか
    • 名義変更・住所変更が済んでいるか
    • ハウスメーカーからの「完了通知書類」はすべて受け取っているか

    このような準備を確実に進めるには、施主自身のスケジュール管理が重要です。スプレッドシートや紙のチェックリストなどを活用して、抜け漏れなく進めていきましょう。特にガス・通信・水道といった外部業者が関与するライフラインについては、建築スケジュールとの連携が不可欠です。

    また、当日に万が一トラブルが発生した場合でも、各インフラの緊急連絡先を手元に控えておくことで迅速に対応することができます。事前に地域の水道局・電力会社・ガス会社・通信業者の連絡先をリストアップしておきましょう。

    トラブルを未然に防ぎ、スムーズな新生活をスタートさせるためには、事前の計画とチェック、そして万一の際の対応力が求められます。ライフラインの確保は、注文住宅における「住める家」への最終仕上げとも言えるため、最終段階でも気を抜かずに行動しましょう。

    注文住宅のライフライン手続きは誰がやる?ハウスメーカー・工務店の違いと任せ方

    各社のサポート体制の違い

    新築住宅におけるライフライン(電気・ガス・水道・インターネットなど)の手続きは、引き渡し時のトラブルを防ぐうえでも極めて重要です。しかし、どこまでを住宅会社が担当し、どこからが施主の役割になるのかは、依頼先によって大きく異なります。特にハウスメーカーと地域密着型の工務店では、そのサポート体制に明確な違いがあります。ここでは、施主が混乱しやすいライフライン整備の対応範囲を明示し、安心して準備を進められるように比較表で整理していきます。

    ライフラインの整備は、建物の構造だけでなく敷地や接道の状況にも左右されます。そのため、以下のような項目を事前に把握しておくことがポイントです。

    ライフラインの主な整備対象と契約関係の要点

    項目 主な工事または契約内容 サポート対象例(ハウスメーカー) サポート対象例(工務店)
    電気 電力会社との契約、アンペア数設定 ◎(工事含む手配を代行) △(申請書類の補助程度)
    ガス 都市ガス配管引き込み、プロパン設置 ◎(工事日程も調整) △(施工対応なしの場合あり)
    水道 上水道・下水道引き込み申請 ◎(自治体手続きサポート) △(地域差あり)
    インターネット 光回線手配、プロバイダ契約 ◯(一部オプション対応) ×(原則施主自身で対応)
    電話回線 固定電話番号の引き継ぎ、引込申請 ◯(サポート窓口案内あり) ×
    太陽光発電 パネル設置工事と売電申請 ◎(自社商品または提携工事業者) △(外注が多い)

    このように、ハウスメーカーの多くは標準またはオプションでほとんどのインフラ整備・契約を代行してくれるケースが多いのに対し、工務店はあくまで建築部分を中心にサポートする傾向があります。特に通信関連や光回線の開通手配などは、工務店の場合「施主対応が前提」となることがほとんどです。

    また、地域によっては水道局やガス事業者が異なり、契約の流れも変わるため、「どこの自治体と連絡を取るべきか」という初動の段階で戸惑うケースも多く見受けられます。その点、ハウスメーカーは過去の事例やデータベースに基づいて的確にサポートしてくれるため、施主の負担を大幅に軽減できるメリットがあります。

    住宅会社を選ぶ際は「デザイン性」や「構造性能」だけでなく、ライフラインの整備や契約代行といった見えない部分の対応力も重要な比較軸になります。契約前に「標準仕様でどこまでやってくれるのか」「追加費用はいくらかかるのか」「外部連携の業者が対応するのか」といった点まで明確に確認しておくと、後々のトラブルを未然に防げます。

    施主が自分でやる場合の注意点

    ライフラインの手続きを施主自身が行う場合、情報の断片化や確認漏れによってさまざまなトラブルが発生するリスクがあります。工務店をはじめとする小規模な住宅会社や設計事務所では、「施主側で契約してください」と案内されることも少なくありません。ここでは、施主がインフラ整備・契約を自己手配する際に注意すべきポイントを徹底解説します。

    まず、インフラ整備には以下のような手続き・連絡・調整が伴います。

    1. 電力会社選定と契約(アンペア数の選定、引込日調整)
    2. 都市ガスまたはプロパンガスの契約・開栓申請(立ち合いの日時予約)
    3. 水道局への名義登録と開通申請(事前に市区町村への連絡が必要)
    4. インターネット回線工事の申し込み(開通まで2週間以上かかるケースあり)
    5. 固定電話の番号引継ぎ、または新規契約(番号取得が必要)

    これらを別々に、かつタイミングを誤らずに進めるのは簡単ではありません。特に下記のような問題が多発しています。

    よくあるトラブルとその原因

    • 開通日が引き渡し後になる
    • 開通立ち合いに間に合わず再工事費が発生
    • 名義人の不一致で申請が却下
    • インターネット工事が1か月待ちでテレワークに支障
    • 契約変更手続きが漏れて余分な請求が発生

    このようなトラブルを防ぐためには、以下のような対策が有効です。

    施主が押さえておくべきポイントリスト

    1. 引き渡し予定日から逆算して、3〜4週間前にはすべての契約を開始
    2. 手続き書類は一括で整理し、名称や契約者情報を統一する
    3. 開通工事の所要日数と立ち合い要否を確認し、家族で日程を調整
    4. ガスやインターネットは「立ち合い不要」のサービスがあるか事前に調べる
    5. 不明点は各事業者のサポート窓口に早めに相談する

    特に注意したいのは、インターネット回線です。多くの光回線は申し込みから開通まで2〜3週間以上を要するため、工事が間に合わず「入居初日からネットが使えない」といった問題が頻発しています。テレワークや子どものオンライン学習を前提とする家庭では、早めの申し込みが不可欠です。

    施主が主体となって進める場合は、こうした「時間軸の管理」と「情報の整理」が鍵となります。一括で進行状況を把握できるチェックリストを作成し、各項目のステータスを可視化すると安心です。

    工務店を選んだ場合も、すべての負担が施主にかかるわけではありません。事前に「どの手続きまでが住宅会社の担当範囲か」「協力会社に外注できるか」を確認するだけでも、作業負担は大きく変わります。

    ライフラインの手続きは「後回しにしがち」ですが、入居後の快適な生活を支える極めて重要なインフラ整備です。自分でやる選択をした場合でも、事前準備さえ整っていれば安心して進められます。住宅づくりの最終ステージとして、慎重かつ計画的に対応することが求められます。

    よくあるトラブル事例とその予防策

    立ち合い忘れ/名義違い/未開通などの具体例

    ライフライン手続きにおけるトラブルは、入居直後の生活に直結する非常に深刻な問題です。新築住宅への引越しや入居に際して、電気、ガス、水道、インターネットといったインフラが使用できないと、生活に支障をきたすばかりか、予定していた家具搬入や家電設置ができない事態にも発展します。ここでは実際に多くの家庭で起こっているトラブル事例とその背景、予防法を具体的に紹介します。

    まず最も多いトラブルは「ガスの開栓に必要な立ち合いを忘れたケース」です。都市ガスやプロパンガスでは、開栓時に専門業者との立ち合いが必須となっています。しかし、電気や水道のように無人で開通できると誤解している施主は少なくありません。結果として、入居日にガスが使えず、給湯器やキッチンが使えないまま夜を迎える例が報告されています。特に冬季の入居では、暖房が使えないことによる健康リスクも無視できません。

    次に見落としがちなトラブルとして、「契約名義の不一致による開通不可」があります。たとえば、電気や水道の申し込み時に旧姓のまま手続きしたが、住民票や所有者名義がすでに変更されていた場合、本人確認が取れず契約が無効と判断されてしまうケースです。これは特に結婚直後の新築入居などで頻発しており、本人確認書類と契約書類の名義が一致しているか、事前にチェックしておくことが重要です。

    また、「インターネット回線の開通が間に合わない」というのも頻出トラブルです。特に光回線や一部のCATV系プロバイダでは、開通工事まで2~4週間を要する場合が多く、申し込みが遅れると入居後もしばらくネットが使えない状態に陥ります。これはリモートワークやオンライン学習が主流となった現代においては大きな不便であり、対応が後手に回るとモバイル回線を一時契約するなど、余計な出費を招くこともあります。

    さらに深刻なのは「水道や下水道が未開通のまま引き渡しが完了していたケース」です。これはハウスメーカーや工務店の手続きミスで、行政や水道局との申請が完了していなかったことに起因します。通常、水道の引き込み工事や名義変更は建築主が代行してくれる場合が多いのですが、工事後の開通申請やメーター登録が遅れていたことで、開栓しても水が出ないという事態が発生します。

    最後に紹介するのは「電気のアンペア数を誤って設定し、ブレーカーが頻繁に落ちる」トラブルです。新築住宅でオール電化を導入するケースでは、30Aでは明らかに容量不足で、電子レンジとエアコンを同時使用しただけで遮断されてしまう家庭もあります。特に家族が多く生活家電が多い家庭では、事前に適切な契約容量を見極め、50A以上に設定することが重要です。

    こうしたライフラインに関するトラブルは、いずれも「誰が手続きを担当するのか」「いつまでにどのような申し込みが必要なのか」といった基本的な管理ミスに起因します。以下の表にて、主なトラブル例とその原因・影響・対処策をまとめています。

    トラブル内容 契約インフラ 主な原因 実際の影響 対応策
    ガス開栓立ち合い忘れ ガス 立ち合い日時の設定漏れ 給湯・料理ができない 工事予約と前日確認
    名義不一致による開通拒否 電気・水道 書類上の名義ミス 契約無効、再手続きが必要 名義統一・書類再確認
    ネット回線開通遅延 インターネット 遅延する開通工事 リモート業務不可 引越し1か月前までに申込
    水道未開通 水道 引き込み・開栓手続き忘れ 水が出ない 建築業者に完了証明を依頼
    アンペア不足 電気 生活家電数と契約アンペアが不一致 ブレーカーが落ちる 使用家電に応じて契約変更

    このような実例からも分かるように、ライフラインは「備え」が何よりも重要です。工事や契約申請は1日では完結しません。だからこそ、引き渡し前から逆算して計画的に手続きを進め、各インフラの必要条件や関係者との連携を怠らないことが、トラブルを未然に防ぐ最大のポイントです。

    事前にできる確認とチェックポイント

    ライフラインにまつわるトラブルを避けるためには、入居前からの周到な準備が欠かせません。とくに新築一戸建てや注文住宅の場合、ライフラインの工事手続きはハウスメーカーや工務店が代行してくれる部分と、施主が自ら行うべき部分とに分かれており、その役割分担を明確にしておくことが非常に重要です。

    まず、確認すべき基本事項は「誰が手続きを行うのか」「いつまでに完了しておくべきか」「どの連絡先に問い合わせるのか」という3点です。これを明確にしておかないと、たとえ書類上は準備が進んでいても、実際の開通や使用開始が間に合わず、生活が成り立たない事態となりかねません。

    以下は実際に使用できる「ライフライン事前確認用チェックリスト」の一例です。

    項目 担当者 実施期限 連絡済み 備考
    電気契約申請 施主 引越しの2週間前 済・未 アンペア数要確認
    電気開通日設定 電力会社 引越しの1週間前 済・未 開通連絡はメールで可
    ガス開栓立ち合い予約 施主 引越しの1週間前 済・未 プロパンは事業者個別連絡
    水道開通申請 工務店or施主 引越しの10日前 済・未 自治体で異なる
    インターネット開通申込 プロバイダ 引越しの3~4週間前 済・未 工事予約混雑に注意
    住民票住所変更 施主 引越し当日~翌日 済・未 印鑑・本人確認書類持参
    NHK受信契約 施主 入居後1週間以内 済・未 オンライン申請可

    上記のチェックリストを活用することで、各種手続きをスムーズに進行でき、見落としによるトラブルも大幅に減らせます。特に「インターネットの工事予約」は他と比べて予約が混雑しやすいため、最優先で手続きを行うことが肝心です。また、水道開栓の連絡先は自治体によって異なるため、早めに市区町村の水道局サイトで必要な書類や申請方法を確認しておくと安心です。

    また、トラブル予防として効果的なのが「LINEやGoogleカレンダーなどを活用した日程管理」です。家族間で情報共有ができ、連絡忘れを防げるだけでなく、リマインダー設定により工事業者や自治体との連携もスムーズになります。

    さらに、ハウスメーカーや工務店が提供しているサポートサービスや「引越しサポートパック」などを利用するのも手です。一部では電気・ガス・水道・ネットの代行申し込みをワンストップで対応してくれる業者も存在します。こうしたサービスを活用することで、施主が抱える作業負担を大きく減らすことができるため、共働き世帯や高齢者の入居にもおすすめです。

    入居直前になって慌てるのではなく、3〜4週間前から少しずつ準備を進めることで、安心して新生活をスタートすることができます。特に新築の場合は、ハウスメーカー任せにせず、施主自らが主導権を持って進める姿勢が、失敗しない家づくりの第一歩といえるでしょう。

    まとめ

    注文住宅におけるライフラインの整備は、快適な新生活を迎えるために避けて通れない極めて重要な工程です。電気、ガス、水道、インターネットといったインフラの契約や工事は、それぞれに手続きの流れや必要な準備が異なり、開始時期を誤ると開通の遅延や生活トラブルに直結します。特に都市ガスの開栓立ち合いや電気のアンペア設定、水道の引き込み申請などは「うっかり忘れ」が多く、事前の段取りが鍵になります。

    「想定外の費用が発生した」「生活家電が使えない」「在宅勤務ができない」といった状況は、多くの場合、手続きの準備不足や名義不一致など初歩的なミスが原因です。

    家づくりを成功させるには、設計や建材選びと同様に、ライフライン整備への理解と段取りが不可欠です。今後注文住宅を建てる方にとって、この記事が「知らなかった」では済まされない重要な判断材料になるはずです。自らの住まいを守るため、そして無駄な費用や時間を回避するためにも、ここで得た情報をぜひ実践に活かしてください。

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    よくある質問

    Q. 注文住宅のライフラインはすべて住宅メーカーがやってくれるのですか?
    A. ハウスメーカーや工務店の対応範囲は会社によって大きく異なります。一部の大手住宅メーカーは電気・水道・ガス・インターネットのライフライン引き込みや契約まで一括対応してくれますが、地域密着型の工務店などでは水道の開通申請やガス開栓立ち合いなどは施主自身が行うケースも少なくありません。特に引越し1か月前までの申し込みが必要なインターネットや、都市ガスとプロパンガスの選定は自己判断を求められることが多いため、事前に契約内容と対応範囲を確認することが重要です。

    Q. 引越し当日にライフラインが使えない場合、どんなトラブルが起こりますか?
    A. 実際に多く報告されているのが「ガスの立ち合い忘れ」「電気や水道の名義不一致」「ネットの開通工事遅延」などです。これにより、引越し当日にお湯が使えず料理も入浴もできない、ブレーカーが落ち続ける、リモートワークができないといった深刻な生活障害が発生します。こうしたトラブルは、手続きの事前チェックと住宅会社との連携で防ぐことが可能です。

    Q. 注文住宅におけるライフライン手続きで、手間を減らす方法はありますか?
    A. 一括手続きが可能なセットプランを活用することで、手続きの負担を大幅に軽減できます。例えば、電気とガスをまとめて契約できる「東京電力+東京ガス」のプランや、ネット回線とセットで申込可能なプロバイダ契約が人気です。また、最近では住まいの引越しサポートサービスを提供する電力会社もあり、ライフラインの申込から住所変更通知、費用シミュレーションまでワンストップで完了するケースもあります。

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